日本のラノベやマンガ、アニメを海外に輸出する時に問題となるのが翻訳です。
その理由は、英語が非常にシンプルな言語であり、最も複雑化された言語である日本語を翻訳で表現することが出来ないからです。
以下は、海外掲示板でのやりとり
Sacae89氏:
This picture is the very bane of my existence, I must know what leads to this scene, but it is in Vol. 6...
(訳:この画像の台詞に悩まされている。6巻で、私は何がこのシーンにつながるかを知る必要がありました。)
why isn't my Japanese better...
※ノーゲーム・ノーライフの挿絵
I ran a google translate on Izuna's speech text.....
(訳:私はイズナの台詞をグーグル翻訳しました。)
and?
(訳:すると…)
『な、なあなあ、死んでやがるのか、です?』
(google訳:Na , complicit , dead Ya want to , or is ?)
bobland氏:
It makes nearly no sense
(訳:これはほぼ無理かなって思います)
Sacae89氏:
lol
(訳:ワロタw)
~4chからの引用ここまで~
当然といえば当然ですが、ラノベ独特の崩れた日本語はグーグル翻訳では対応できないみたいですね。
イズナのこの台詞の意味は「死んでいるのですか?」なので、英語に翻訳すれば「Are you dead?」といった感じになると思いますが、それだとイズナの独特の話し方や表現は伝わりませんよね。
英語の翻訳で無個性化されたキャラの台詞は文章だけのラノベ、小説の場合に読者に対して正しい情報を伝えることがしばしば困難になる場合があります。
例えば、西尾維新の作品・物語シリーズで阿良々木暦と忍野忍が話している場合で考えてみましょう。
阿良々木暦の一人称は「僕」であり、忍野忍は「わし」です。
さらに、しのぶは口癖が「~じゃ」なので、わざわざ誰の台詞かを明言しなくとも読者には伝わります。
しかし、英語ではどうでしょうか。
英語では「僕」も「わし」も全て「I」になってしまいます。
さらに「~じゃ」に該当するような語尾も英語にはありません。
さらに言えば、英語には謙譲語や丁寧語、尊敬語等の概念もないので、目下の者と目上の者が話しているようなシーンでもどちらの台詞かわかりにくいことがあります。
英語はシンプルで習得もしやすく相手に意味も伝わりやすいですが、微妙なニュアンスを表現できなかったりしますよね。
表現の多彩な日本語は文学の上で実は非常に優れた言語なのかもしれません。
ちなみに、実は上で挙がっているノゲノラの作者ってブラジル人なんですよね。
榎宮 祐(かみや ゆう、本名:Thiago Furukawa Lucas / チアゴ・フルカワ・ルーカス)
生年月日:1984年11月10日
日本の漫画家・イラストレーター・小説家。男性。ブラジル出身。埼玉県在住。妻は漫画家・イラストレーターの柊ましろ。
日系ブラジル人(イタリア人・ポルトガル人とのハーフの移民系ブラジル人と、日本人とのクォーター)である。ブラジルで生まれ、幼少期はアメリカで過ごし、7歳のときに日本に移住。国籍は現在でもブラジルにあるため、在日ブラジル人である。
Wikipediaより抜粋
海外の反応
・ラノベって時々誰がセリフを喋ってるかわかりにくい時があるよね。あれをすらすら読める人って少しだけ不思議だ。
・ライトノベルは誰の発言か触れない傾向があるからね。「ソードアートオンライン」はそうでもなかったけど、「ノーゲームノーライフ」は少し辛い。
・かといって「~と私は言った」をつけると読むテンポがくずれる。
・↑誰が喋ってるかわからないよりそっちの方がマシだと思う。
・日本語は細かいニュアンス満載だからこれが困る。ファンサブも長いセリフが英語で1フレーズに訳されたりするよね。あれは笑ってしまう。
・日本語には一人称だけで数十種類あるのに英語は一種類だけ。バリエーションに乏しいから英語にも「おいら」「拙者」「わらわ」みたいなの追加しようぜ。
・「~様」「~君」「~さん」も英語だと表現できない。Mr,Ms以外にも表現が欲しいね。