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SubCul 88 Channel

アニメの感想やゲームの攻略情報が中心です。

アニメ『ダンガンロンパ3』の何が駄目だったのかを考えていく


ダンガンロンパ未来編・絶望編・希望編全ての放送が終わったので、全話ひっくるめた感想をネタバレありで書いていきます(´・ω・`)正直かなり辛口です。

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推理モノとしては有り得ない雑さ

9/30で未来編、絶望編の締めである希望編が最終回を迎えた。

ネット上の評価はダンガンロンパをキャラモノとして見ていた視聴者は概ね満足、推理やストーリーを重視していた視聴者からは酷評という感じではないだろうか。

全体を通して、視聴者をミスリードしよう意外性のある展開にしようと余計なノイズを入れすぎた結果、過去作との矛盾やミステリーとしての粗が目立つ結果となってしまった。

全体的に視聴者を驚かせようと奇を衒い過ぎた展開が裏目に出たのかなと。

 

洗脳映像を見せられて自殺というオチ

1話から見返すと、全ての死体の側にはモノクマのモニターが設置されていたし、密室状態で行われたゴズの死は朝日奈、苗木、ロボ月光ヶ原(モナカ)のいずれかが襲撃者でなければ自殺以外は考えにくい状況。これらのことから、洗脳ビデオを見て自殺というオチは行き当たりばったりで考えたのではなく最初から想定されていたシナリオだったのだろう。

実は襲撃者など最初から居なかった…参加者全てが襲撃者になり得たのだ。確かに驚きである。モニターからの映像で洗脳され自殺していたなんて誰も予想だにしなかった展開。

でも、そのオチって本当に面白いの?私は正直凄くつまらないオチだと思ってしまった。

ケーブルに絡まって死んだり、シャンデリアに潰されてたり、コンクリートにめり込んでたり…如何にも自殺じゃありません他殺ですって思わせる不自然な死体の状況は、自殺とは予想外だったでしょ?と視聴者の予想を裏切る為だけに行われた感じがするし、メタ的な理由が垣間見えて釈然としなかった。そりゃ、何でも意のままになる洗脳ビデオならアクロバットな自殺も可能かもしれないけどさ。

トリックの正解を聞いても釈然としない、何となくSAO・GGO編のマスターキー+筋弛緩剤のオチに近いものを感じた。

 

殺される為だけに用意された3の新キャラ

ダンガンロンパという作品の性質上、誰かしらは死なないと物語が始まらない。ダンロンにおいてキャラクターの死は物語を盛り上げる重要なファクターである。

しかし、大人気キャラである1のキャラを死なせれば大炎上&今後のグッズ等の売上に影響することは必至。そこで、その為の生贄として選ばれたのが新しく登場した未来機関のメンバーである。

彼らは如何にも霧切響子や朝日奈葵という初代の人気キャラを死なせない為に用意された感が強すぎる。

特に釘宮理恵が担当した万代大作は何の掘り下げもなく、圧倒的なヴィジュアルと声のインパクト、「いちごの種も3個まで」と訳の分からない名言だけを残して出落ちで死亡…あまりに不憫。

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中から美少女が登場…という展開には残念ながらならなかった。

 

死んだフリで驚かせようとし過ぎ

死んだと思っていたら実は生きてましたネタは既に1の江ノ島でやっていたが、朝日奈が死亡した時は正直「随分思い切ったことやるなぁ…」と驚いた。

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だが、朝日奈の死はフェイクで、次の週にはアッサリと復活していた。この展開はストーリー上不要であり、ポッと出の3のキャラだけ死ぬんじゃ盛り上がらない、大人気の前作キャラが死ぬ展開になれば盛り上がるに違いないという安易な判断だったのだろう。実際、朝日奈が死んだ時はファンの間では動揺が広がったし、ネットの掲示板などでは盛り上がりを見せていた。

しかし、3度目になる霧切響子の時は、盛り上がりはしたものの私を含めその死を信じる視聴者は流石に少なかった。何かトリックがあるのだろう…と。

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霧切が死んでいないという根拠も発見され、この時点で視聴者の頭の中でダンロンでは「死者が生き返ることが当たり前」になってしまっていたのだ。視聴者に驚きを与える展開も何度もやると、またかよ!どうせ死んでないんでしょ?になってしまう。まさに万代のことわざ「いちごの種も三個まで」である。

それもあってか、雪染が実は黒幕でコッソリ生きていると考える視聴者も居たようだ。

今回の朝日奈と霧切の偽装死に関してはストーリー上、特に重要でもなくカットしてしまっても支障のないようなものであり、特に朝日奈のケチャップはただのモナカのイタズラというオチ。

朝日奈、霧切という人気キャラをチョイスしたことも、如何にも視聴者を驚かせるためにやった茶番という印象を持ってしまった。

 

そして、これまでのシナリオの雑さを霧切響子と77期生の復活でごまかした感がある。

トチ狂った天願会長と御手洗の暴走で多くの犠牲が出て未来機関の幹部も大勢死亡した。

今回の一連の未来機関の不祥事は日向達が泥をかぶる形で幕を下ろし、最後に苗木君が希望ヶ峰学園の学園長に就任したわけだが、それって学園の隠蔽体質そのものじゃないの?大勢の犠牲を出したにも関わらず事実を公表しなかったわけだし。

よくよく考えると何も解決していないが、最後を大団円の感動的ハッピーエンドで終わらせたことにより「終わり良ければ全て良し」的な感じでこれまでのことはチャラ、何となくいい作品だったという印象だけは残すことに成功したように思う。

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実際に酷評の声もある一方で、素晴らしい最終回だったという意見も多くある。
キャラ萌えを重視する人には良かったが、ストーリーを楽しみに見ていた人、推理サスペンスモノとして見ていた人にはダンロン3は不満の残る作品だったのではないだろうか。
とあるブログのコメント欄で未来編最終回をこんなこんな風に例えた人が居たが、なるほどなと思ってしまった。
小高の言ってた未来編コーヒーと絶望編ミルクの例えで言うと、
コーヒーとミルクを派手に床に撒き散らした後、最後にコップ一杯のミルクを渡されたようなアニメだった
最後だけ見ると後味は苦くないが床に広がる惨状は無視できん
過去作にも飛沫が跳ねて汚れたし

3の話が正史ではなくIFの物語であったならまだ良かったかもしれない。

散々酷評したが、逆蔵がホモバレしたところや、天願の「ついやってしまったよ♪」は正直笑えたし、演出や作画は素晴らしかった。リアルタイムで見てる時は凄く楽しんで見ていたのは事実。それだけに後半の展開は残念で仕方がない。

思ったことがあれば、追記・修正していきます。