今更ですが、映画『KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV』を見ました。
これが凄く良かったんで、レビューを書いていこうと思います(´・ω・)ノ
あらすじ
機械技術の発達したニフルハイム帝国はその圧倒的な軍事力で近隣諸国を侵略・支配していたが、魔法技術が発達しクリスタルの力によって障壁で守られたルシス王国の首都インソムニアには中々手が出せないでいた。
長きに渡る二国間の争いの中、ニフルハイムの使者より和平の提案がなされる。条件はインソムニアを除く周辺地域の帝国への割譲とルナフレーナとノクティス王子の結婚であった。
劣勢であるルシス王国は首脳会議の結果、その条件を受け入れることで決定した。
和平に向けて着々と準備をすすめる中、裏では帝国によるある計画が進められていた…。
FFの映画といえば、昔まだスクエアエニックスがスクエアだった頃に坂口さんが作った映画が大ゴケして会社が潰れかけたイメージがあったけど、今回の映画は良い意味で裏切られた作品。
別にスクエニの回し者でも信者でもないんだけど、素直にこれは褒めざるをえない。
では、この映画の何が凄いのかを解説していく。
CGが凄すぎる!!
ストーリーも良かったんだけど、一番の見所はやはり実写ばりのCG映像。
邦画って内容が面白かったとしてもCGは低予算でショボいイメージある人が多いと思うんだけど、これは全然違う。映像のクオリティがマジで凄い。
特に感心したのは人間の顔に違和感がないこと。CGって機械とか無機物は割と違和感なく再現できるんだけど、人間の顔を再現するのは凄く難しんだよね。
これ(実写かCGか)もうわかんねぇな…
上の画像見てもらえば分かるけど、背景のモブとかの一部を除けば実写と勘違いしてしまうレベル。FF15を題材にしたハリウッドの大作映画と言われても違和感がない完成度になっている。
これで実写とCGの融合ではなく完全なフルCGであるから凄い。
昔はFF7のプリレンダムービーを凄いとか思ってたけど、今思えば全然凄くねーや。
ストーリーもアクション良い
序盤からアクションしまくり動きまくりで見ていて飽きない。かといって、ひたすら戦っているだけのお話じゃなく、移民とルシス国民の確執といった現代に通じる政治要素を混ぜ込んできたりと中々凝っている。
見どころとして、主人公達『王の剣』と呼ばれる移民で構成された特殊部隊は国王から借り受けた力で武器を投げつけた場所へワープ(ゲームではシフトと呼ばれる能力)が出来るんだけど、これがすごく映像映えしてカッコイイ。
来年あたりの新作映画でこれの移動を真似したの出てくるんじゃないかな。
スクエニの映画だから邦画なんだけど、キャラクタや演出、台詞回し、カメラアングルは洋画っぽい。というか完全に洋画。
序盤で主人公に嫌味を言ってたキャラが終盤、主人公のピンチに現れて「ここは俺が食い止める。お前は先に行けヒーロー」みたいなお約束のシーンまであって笑ってしまった。
ニックスが超カッコイイ!!
一言で言うと、ハリウッド映画の正統派主人公。
勇敢で賢く仲間思い。機転が利いて、いち早く帝国の陰謀に気が付く。
敵にまんまと騙され踊らされた仲間を許す度量もある。
あと髪型が個性的でカッコイイw
ただ、完璧人間過ぎて映画はいいけどFF本編の主人公には向かないかな。既に人間が完成されちゃってて物語の中での成長とか描けないから。本編の主人公ノクトのわがまま王子っぷりとの対比が凄い。
あと、ニックスの吹き替え役の綾野剛は普通に上手かった。
ルナフレーナのキャラが素晴らしい!
ゲームしかやってなかったときルーナに関しては特に好きでも嫌いでも無かったんだけど、映画を見てから好きになった。
ただの主体性の無いお姫様ではなく、しっかり自分の使命を自覚していてやるべきことをわかっている行動派ヒロイン。
相手の考えを思い量ることが出来、過去に囚われ本当の敵が誰かを見失っている兄を諌めたりするなど年齢の割に精神的にも大人。
追い詰められ敵に指輪を奪われて「この指輪は一体何なんだ?」って聞かれるんだけど、「貴方のような者には扱えない力です」なんて啖呵を切っちゃったりする。
そういえば、FFの女性キャラって割と主体性のあるキャラが多いね。
ちなみにルナフレーナは映画とゲームで結構キャラデザインが違う。なんていうかFF顔から映画寄りのフォトリアルな顔になったというか。
※上が映画のデザインで下がゲーム
おそらく、ハリウッド映画の俳優みたいな登場人物が多い中でゲームのデザインだと浮くから変えたんでしょう。
最初にゲームのルーナを見た時はカラコン入れた売れっ子キャバ嬢(別に悪い意味じゃないよ!)みたいに感じたんだけど、映画だと東欧系っぽい顔してる。
キャラデザに関しては自分はどっちも好きかな。甲乙つけがたい。
ルーナに関して日本語版の声優の声が一部で不評らしいけど、自分はあまり気にならなかった。ただ、抑揚のない棒読みって意見もわかるし、迫力が欠けるのでナレーションは別の人が良かったんじゃないかなとは思った。
ゲームをやる予定なら映画は絶対に見ておくべき
映画のラストシーンがゲーム序盤のあのシーンと繋がっていくわけだが、映画を見てからゲーム本編をやるのと、見ないでやるのじゃ世界観に対する思い入れが全然違ってくる。
映画を見てなかったときは王都の陥落を聞いても「ふーん…インソムニア廃墟になっちゃったんだ?」って他人事みたいな感じだったけど、映画見た後は「おいコラ帝国、美しい街を滅茶苦茶にしやがって!!」みたいな。
ゲームの前日譚としてだけではなく普通に一本の映画としても完成度が高く、FF15やってなくても(やる予定がなくても)映画単体として楽しめるので是非オススメの一本。
自分は5000円くらい出してブルーレイ買ったけどデジタル配信レンタルなら数百円で借りられると思うので、CG技術の進化を知る意味でも是非見てみてはいかが☆(ゝω・)vキャピ