今季のアニメで管理人が個人的に面白かったアニメと微妙だったアニメを紹介したいと思います(´・ω・`)
2015年夏アニメ一覧
良い意味で裏切られたアニメ
六花の勇者
魔神を倒すため神に選ばれし六人の勇者が集結するが、本来六人のはずの勇者が七人集まった。この中に七人目の偽者が存在している…?
推理+ファンタジー+バトル 大体こんな感じの内容です。
最初の印象はよくあるラノベ原作のテンプレアニメだと思いノーマークだったのですが、見ていくと個性も強く魅力的なキャラクターが多く、キャラクターの心情も丁寧に描かれていてすっかりハマってしまいました。
姫に対して複雑な心境を持つゴルドフやどことなく影のあるナッシェタニア、微妙に弱そうな地上最強を自称する主人公も俺TUEEEEE系のラノベ主人公ではなく、各々のキャラにしっかり魅力が備わっています。
一時期流行った?ゲーム人狼のオマージュでしょうか。バトルより推理や疑心暗鬼に陥ったキャラ同士の心理描写がメインに描かれています。
ノーゲーム・ノーライフみたいな「その理屈はおかしいでしょ…」みたいな思わず突っ込みたくなる酷い論理の破綻も無く、それなりに推理の整合性はとれています。
ただし、あくまでファンタジー世界が舞台のミステリーなので、そのトリックには魔法が使われています。なので、本格的なミステリー小説・アニメとして見るものではないでしょう。
世界観がよくある中世ヨーロッパ風ファンタジーではなく、アステカやマヤ、インカ等の中南米の古代文明を思わせる緑や赤の派手な色使いや神殿のデザイン等も新鮮です。
そういえば、次回予告のタイトル背景がどことなくモンハンの背景に似ていますね。
調べた所、現在9話の段階でもラノベ1巻の内容をやっているようなので、アニメではおそらく魔神を倒すまでは行かず、裏切り者の七人目が判明して終わりでしょう。
評判が良ければ二期もやるのかな?個人的には面白いアニメなのでやって欲しいです。
追記:
残念ながら、円盤の売り上げ的に二期は厳しいかもしれません。
初動で501枚くらいらしいです。
六花の勇者は海外でもそれなりに人気が高かったようなのですが、残念ですね。
ただし、過去には円盤が売れていなくとも二期をやった例はありますし、可能性は0ではないので、期待はせず気長に待ちましょう。
期待はずれだったアニメ
乱歩奇譚
江戸川乱歩ベースのミステリーアニメ?
何となくデスパレードの1話を見た時の期待感と似ています。
1、2話を見て「これ面白いかも!」と期待をするのですが、回を追うごとに薄っぺらいというか、思っていたほどしっかりは練られていないんだなぁ…といった印象を受けてしまう…そんなアニメです。
江戸川乱歩50周年記念作品と銘打っていたので、本格派ミステリーを期待した方も多かったと思います。
しかし、蓋を開けてみると、トリックも推理もない、ひたすら異常者が異常犯罪を起こすだけのサイコホラーだった…そんな感じですね。
外海良基の「ジャッジ」「ダウト」を最後まで読んだ感想とも似ているかもしれません。あそこまでひどくはないですが。
悪い方に解釈すれば、サイコパスが人気だったことで安易にグロと猟奇殺人を取り入れたアニメを制作したのかなと。
サイコパスが人気だったのは単にグロいからというわけでは無かったように思います。あれは作品から製作者が伝えるテーマのようなものが見えました。
乱歩奇譚はそういうのが一切なく、場当たりで作った雰囲気アニメの域に留まってしまっている事が残念に思います。
個人的に気になったのは、現代の日本を舞台にしながら、登場人物が全員とってつけたような異常性を持っていてリアリティが無いことです。創作にありがちなテンプレ異常者ばかりです。
まぁ、原作の江戸川乱歩自体も犯人は皆そんな感じだった気がするので、そこはある意味原作に忠実ということでしょうか。
ここまで、否定的な意見を書きましたが、最初の期待が大きかったというだけで、駄作というわけではありません。
映像表現や雰囲気には独特なものがあるので、本格ミステリーとしてではなくダンガンロンパを見る感じで見ればそれなりに楽しめる作品だと思います。