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アクセルワールドvsソードアート・オンラインの感想とVITA版・PS4版の違いを比較【レビュー・評価】


PS4版は電撃屋限定を買ったので、そちらの中身も紹介

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箱の大きさ比較

 

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箱の中身 右からクリアカード数種類・電撃ヴァーヴギア・クリアキーホルダー・サウンドトラックと特別番組が収録されたディスク

 

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電撃ヴァーヴギアの中身(全51ページ)

 

電撃屋限定の衣装「情熱の水着ソレイユ」は、前作ロストソング(以下、LS)の水着をほぼ使い回したみたいな感じなのでお得感はあまり無いです。

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ただ、前作よりメタリックな光沢感が増していてフェチズムを刺激する内容となっております。前作では特別仕様だったサクヤの水着も普通のデザインに。

こちらの水着はユナ等のDLCキャラ含めて男以外は全員着ることができます。(カラーは全員違います)

 

 

アクセルソードってどんなゲーム?

タイトルの『アクセルワールドvsソードアート・オンライン 千年の黄昏』は長すぎるので、公式で使われている略称『アクセルソード』と記事では呼びます。

アクセルソードは、前作LS(ALOの世界を舞台にしたSAOのRPG)をベースにしたアクセルワールド(以下、AW)とのコラボゲームです。

 

 

AW・SAO両シリーズ合わせて40人以上ものキャラクターが登場し、その全てのキャラを操作可能。3人一組で広大なフィールドを冒険できるRPGとなっています。

さらに、最大16人のマルチプレイ、ルールを細かく設定できる8人での対戦モード(PvP)もありスマブラ的な楽しみ方も出来るようになっています。

 

 

PS4版・VITA版、両機種のグラ比較

両ハードの画質やフレームレート等を比較していきます。

 

PS4

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PS・VITA

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ぱっと見、キャラクターの3Dモデルは大きな違いはありませんが、16人マルチが可能になりマップが広くなった関係なのか、フィールドマップにポリゴン数、画質の劣化やオブジェクトの同時表示数の違いが顕著に出ています。

元々それほどグラフィックは良いわけではないですが、フィールドマップの背景に関してはPS4版と較べてVITA版では初代PS~PS2くらいのレベルにまで落ちてしまっていて、特に草木を見るとわかりやすいと思います。

 

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あと、光の表現や造形の細かい部分を見ていくと結構グラフィックのクオリティに違いが見られます。

処理落ちに関しては、VITA版は処理が重くなるような場面ではカクつきます。個人的に一番の問題点は一部多段ヒット系ソードスキル(デッドリーブロウやレイブランディッシュ等)が処理の関係で判定が消えてフルヒットしないことです。よりによって多段ヒット系は奥義が多いので武器の使い勝手やゲームの難易度にも影響が出てしまっています。PS4版はそういう場面は特になし。

ロードに関してはPS4は短めですが、VITAの方はちょっと長いかな…と言った感じ。ロードの頻度自体はあまり多くないゲームなので許容出来る範囲ですが、一般的には長い部類に入ると思います。

やはり全体的に据え置きであるPS4の方がパフォーマンスは高いですが、気になるのはPS4版には黒枠が表示されてしまっていることです。おそらくVITAベースで開発したためだと思います。

 

操作性の違い

PS4とVITAではコントローラーのボタン数に違いがあるので多少操作性が異なります。

PSVITAでは、L2・L3ボタンが無いので、その部分をタッチパネルで行います。どちらかといえばPS4のほうが快適ですが、元々VITA版をベースで開発していたためか操作性に関してはボタンの少ないVITAでも特に問題ありません。

 

PS4版とVITA版どっちがオススメ?

結論としては、両方のハードを持っている方は携帯機でやりたいというこだわりがなければ、やはり高性能なPS4版をオススメ。

グラフィックや処理落ちにそれほど拘らない方や外で持ち歩きたい方はVITA版も十分選択肢に入ると思います。

 

前作LSが楽しかった人は楽しめる

冒頭で前作LSがベースになっていると書きましたが、前作で不満だった部分(つまらないダンジョン、ソードスキルの種類の少なさ、おかしな走りモーション等)が本作ではだいたい改善されており、純粋に前作がパワーアップしAWのキャラを加えたような出来になっているので前作が好きだった人は間違いなく楽しめる。

フィールドやダンジョン内には稀にオーラを纏った強MOBが湧いたり、宝箱からレアドロップが手に入ったりとトレハン的要素も強化されている。あと、左手に装備できるものが盾に加えてワンドが追加された。

なお、前作であった武器の性能にランダムOPが付く要素は今作も健在でハクスラ好きにもオススメ。

操作方法などのシステム面は一部を除いてほぼLSと同じ。

ただし、前作をやりこんだ人は今作のシステム面やバランス面での劣化が気になるか。

 

意外と本格的なアクションRPG

去年発売されたSAOホロウリアリゼーション(以下、SAOHR)とは大分ゲーム性が異なり、こちらはMMOっぽさが無くかなりアクション重視になっている。

操作やスキルパレットの構成もシンプルかつ直感的でキャラクターも立体的な機動ができるので、HRが合わなかったという本格アクションバトルが好きな方でも楽しめると思う。もちろんHRのようなバフ盛りSSCゲーではない。

(バフやSSC自体はあるが、バランスを崩すようなものではない)

強いて言うなら、VITA初期に出てたラグナロクオデッセイをスタイリッシュにしたみたいな感じの戦闘(マイナーだけど、わかるかな)

ただ、やはり戦闘バランスに難のある部分もある(キャラ間の性能格差、ボスの激しい動きに対してソードスキルの出の遅さが釣り合いが取れていない等etc)

 

空中の操作に癖がある

このシリーズは空中での戦闘が大きな特徴だが、前作LS経験者はすんなり入れるものの、未経験者は空中での操作にやや癖があり慣れるまで操作し辛いと感じるかもしれない。

操作性が悪いわけではないので慣れてしまえば快適に移動できるようになる。

ただ、アクセルワールド系のキャラ(アリスやユナ含む)は空中で滞空が出来ず、激しく動き回るボスに対しアクセルムーブの使い勝手も悪いので空中戦の操作感はかなり悪く正直使う気が起きないレベル。地上ボスに対して飛行系ボスが非常に多いこともこれに拍車をかけている。

 

ロックオン機能に問題あり

お世辞にもロックオンは使いやすいとは言えない。

ロック中のカメラワークが悪く、ロック中に右スティックで視点移動しようとするとロックが他の対象に移ってしまうのも不便。

しかも、中央に収めてもロック出来ない敵がいたり、動くと相手を中央に納めないカメラワーク等、ロックオン関連に関しては前作より悪化しており不具合を疑うレベル。

このあたりは早急に直してほしい。

※相変わらず思った部位をロックしてくれないことも多く使いにくいが、不具合レベルのカメラアングルは修正され大分マシになった。

 

ソードスキルがカッコイイ

ソードスキル(以下、SS)のモーションが多彩かつカッコイイ。

残像を出しながら背後に回り込むSS,剣を空中に放り投げて素手で打撃を加え空中でキャッチして振り下ろすSSなど凝った動きをする個性的なSSが多く使っていて非常に楽しい。

ソードスキルの再現度やセンスに関してはこれまで発売されたSAOのゲームの中で一番ではないだろうか。

ただし、ロストソングから劣化した部分も多く、演出面を優先したのか大技発動の際に前作にはなかったカットインのようなカメラアングルとポージングを決めるモーションが追加されたことで発動前に妨害や移動されることが多くなった。発動前にモーションのある大技系はもう少し発動を早くするか銃口補正を付けるかスーパーアーマーを付与する等してほしい所。

ボス敵の移動頻度や攻撃が激しいこともあり結構ストレスを感じる部分。

 

キャラクリはない

キャラメイク機能はありませんが、プレイアブルキャラクターの衣装を変える要素はあります。(種類はそんな多くありませんが、DLCや雑誌特典も入れるとアスナは5種類くらいあるかな)

防具という概念はなく、数カ所に付けられるアクセサリが実質防具みたいなものになっています。(PSOのシールドラインみたいなもの)

盾や剣等のグラフィックは見た目に反映されます。

 

ゆとり仕様ではない

今時のRPGと違ってあまり親切ではなく昔のレトロゲームのように自分で探したり考える必要があり、(ヒントは大体NPCの会話などにあるが、ほぼノーヒントのイベントもある)イベント進行のフラグや場所が分かりにくく詰まって何時間もウロウロすることも…

イベント発生のマーカーが付く場合もあるが、広いマップを自力で探さなくてはならないものもあり最近の過保護なRPGに慣れていると、どう進めたらよいかわからず詰まって投げ出す人もいるかもしれない。

個人的には手探り感があって好きだが、人によってはストレスに感じる人も多いかも。かなり評価が分かれそうな部分。

 

難易度は割と高い

難易度は3種類あるがノーマルでもそこそこ高く、アクションゲーム慣れしていない方はイージーで始めると丁度良いかもしれない。難易度はいつでも変更可能なので、最初はノーマルを選んで詰まったらイージーに落としても良いと思う。

上述の手探り感と合わせて昨今のキャラゲーとしては珍しい非ゆとり仕様。

ちなみに難易度によってレアアイテム等のドロップ率が違うようなので、あえてハードを選ぶメリットもある。

キャラゲーは難易度が低く全体的に薄味のものが多いが、やりこみ要素や対人も含めAWvsSAOは割とガチゲー寄りな作り。

 

味方NPCのAIは割と優秀

ガードや回避も割ときちんとする印象で、味方がダメージを食らうと回復や蘇生もしてくれる。あと、アイテムをガンガン使う。(NPCの場合はアイテムは減らないので心配はない)

攻撃頻度は低いが、プレイヤーが死んだ後も上手く敵の攻撃をかいくぐって生き返らせてくれたりする。討鬼伝やゴッドイーター程ではないが、そこそこNPCは役に立つ。

ただ、一部入り組んだ立体的なダンジョンだと壁や床に引っかかって動けなくなっていることもしばしば。あと操作をCPUにした時に謎の防御下方修正?が入りやたら倒されやすくなるのが意味不明(自分で操作するときよりCPU任せにしたほうが何故かダメージが大きくなる謎の仕様が存在する)

 

PvP(対戦)やマルチに力が入っている

マルチプレイと対戦は中々面白い。

クリア後から始めるプレイヤーが多いと思いますが、難易度がハード以上相当なのでプレイヤー同士協力していかないと中々クリアできず緊張感がある。

追加されたエンドコンテンツの無限ダンジョンは最大16人で挑むことが出来、共闘感は抜群。(しかし、他のプレイヤーが何層を攻略しているかわかりにくく部屋にもコメントを書けないので他のプレイヤーと合流しにくい仕様なのが残念)

対戦も相変わらずやや大味でバランス悪いが、広大なマップで真意技、魔法やソードスキルが飛び交うド派手な戦いは普通に面白い。

ちなみに今作も状態異常ハメが猛威を奮っているのでマルチ対戦の際はしっかり対策をしていったほうが良い。

個人的に一番の問題はキャラ間のバランスの悪さ。ノームやサラマンダーが強すぎる、拳等は相変わらず弱い等種族間格差や武器格差が存在する。かかってしまうとほぼハメ殺される強すぎる状態異常に関しては生放送でバランス調整も考えていると言っていたのでそちらに期待。

※残念ながら、武器格差は大分マシになったが今に至るまで種族間の格差は是正されずDUELやチーム戦はキャラを選ばないと一方的に蹂躙される糞バランス。故に過疎っててあまり対戦部屋がないので対戦のクオリティには期待しないほうがいいかも。協力プレイに関しては普通に人はたくさん居る。

 

キャラゲーとしては上々

イベント自体は相変わらず紙芝居での進行だが、サブイベントの数は多く豪華な声優陣によるフルボイス。

ただ、HRと違い今回はLSと同じでイベント中に戦闘や探索もあるものも多い。

 

まだ、今日発売されたばかりなので最終的な評価は出来ませんが、個人的にはかなり楽しめています。

アクリアのホロウ系シリーズに比べ人気がイマイチなアートディンクのALOシリーズですが、個人的にはアクリア製よりアードディンク製のSAOゲームの方が好きです。

もう少し予算増やしてグラフィックを強化してくれたら言うことないのですが…あと、PvPや攻略でのバランス調整も(´・ω・`)バンナムさん…二見P

 

パッチ修正に期待してポジティブな意見ばかり書いたが、シーズンパスのDLCがほぼ出揃い今後の調整もおそらく無いと思うので良い面だけでなく悪い面も書いておく。

 

↓↓↓↓アクセルソードファンが見たら不快になるかもしれないので注意↓↓↓↓

 

アクセルソードのここがクソ

攻撃魔法が弱すぎる

結局アップデートでも修正されず最後まで産廃のまま。マルチプレイで2~3系魔法を使っているプレイヤーを只の一度も見たことがない…冗談抜きで全く使えない。

 

是正されない種族・キャラ間バランス

発売から時間が経ち武器バランスに関しては大分改善されたが(初期は両手剣一強だった)肝心の種族間バランスが悪いまま。

ノームやサラマンダー等の一部キャラの他を引き離す圧倒的なHP(他種族の二倍近い)と防御スキル、火力面でも恵まれておりサポート魔法まで使用可能とあからさまに強い。(具体的にはエギル、ストレア、クライン等)

それに比べセブン等は低HP、低火力、得意の魔法も今作では弱く使い物にならない上、リヴァイヴ(自動復活魔法)もなくプーカの歌による補助も倍率や範囲効果時間等がプロテクションやシャープネスの劣化版。無限ダンジョンのマルチだとワンパンで死亡して他プレイヤーのリザレクションの世話になることもしばしば…。

敵が強い上に死んだら得たアイテムをすべて失う無限ダンジョンでは大人数でマルチプレイする時以外(大人数だと他のプレイヤーの蘇生やサポートが期待できる)は弱キャラで挑む気には到底なれない。

 

前作からソードスキルの使い勝手の劣化

演出を優先したのかソードスキルのモーションが前作から変更され何故か軒並みもっさりモーションが追加された上、何故か追尾補正や方向転換等の融通がきかなくなっていてさらに使いにくくなっている。今作の敵の動きの活発化に伴い、発動前に敵の攻撃で中断されたり移動されることが多くストレスが貯まる。

 

飛行不可のアクセルワールドのキャラ

アクセルキャラの空中での劣悪な操作性に対する飛行ボスの多さ。

原作で飛行できるキャラが限られているので仕方のない部分もあるが、それなら地上ボスを多くするなりアクセルムーブを使いやすくするなり出来たはず。

書きたいことは色々あるがとにかく戦闘全般におけるバランス設計が絶望的に下手。

 

異様にエリアが狭いサドンクエスト

サドンクエストという突発的に発生するクエスト(特定の敵を倒せ等の内容)があるが、その範囲が異様に狭い。クエスト中エリア外に出ると失敗になる。特に幽霊船マップは酷い。ゲイルスライサー使っただけでエリア外に出てしまう。

キャラを切り替えたらリングアウトで失敗

ボスにはたき落とされたらリングアウトで失敗

ボスを追いかけたらリングアウトで失敗

サドンクエストのエリアをあんなに狭くする必要あったのだろうか。ボスは容赦なく縦横無尽に飛び回りエリア外まで移動する(もちろん追いかけると失敗になる)

 

前作ロストソングからの使い回しが多いことやグラフィックに関しては予算の関係上やvitaとのマルチもあって難しいだろうし、ここについて仕方ないと思う。

でも、これだけ素材使いまわして前作から劣化した部分が多いのは納得いかないけど。

 

ゴッドイーターやホロリアもそうなんですが、バンナムはどうも戦闘関連のバランス調整が苦手なようで今後もバランス面には期待しないほうがいいかも…。

次回作ではいい加減バランス調整はしっかりやってほしい。