最終話 「無冠の剣王 II」全力でぶつかり合う黒鉄一輝と東堂刀華…勝負の行方は?
失意の黒金一輝
博多弁の可愛い東堂刀華
「私も連盟のやり方には疑問を感じますが、連盟の決定には黙って従うしかありません。」
人知れず特訓をするステラ・ヴァーミリオン
優勝候補の一人、3年の大日向瑞樹選手
何故、アフロ…(´・ω・`)
「おおー、やっと見つかったわい。
きちゃったよーん♪」
「ゲー!何でテメェが!
きちゃったよーん♪じゃねぇよ!くそジジイ!」
「我が愛弟子は相変わらず口が悪いのぉ。
まぁ、そこが可愛いところなんじゃが」
「その出会いは本当に正しかったのか?
あの人はただ無責任な言葉を並べただけだ。」
「お前はそれを真に受けて、分不相応な人生を選んでしまった。
人にはそれぞれの才覚に見合った領分があるのに。
あの人の言葉はお前に苦痛しかもたらさなかった。」
「もういいじゃないか。
亡霊の戯言にいつまでも縛られるな。楽になれ」
「雫…?」
黒金一輝を応援する一同
「一輝ー!あたしは約束通り七星剣舞祭代表になったわよー」
「二人で行きましょう!騎士の高みへ!」
「ステラとの約束だってあったじゃないか!」
「行ってくるよ…!うた君」
いきなり一刀修羅!!
「彼は真っすぐ飛び込んでくる…
一度躱せば、それで私の勝ち…」
「そんなの冗談じゃない!!」
「クロスレンジは私の領域…
そこを逃げ出してどこで戦うというの。
受けて立つ!この最強の雷切で!」
「私は学園No.1の座を守りたいんじゃない!!」
第七秘剣・雷光!!
「僕は、私は、己の全てを懸けて、この誇り高い騎士に勝ちたいだけ!!」
雷切!!
一刀羅刹!!
崩れ落ちる藤堂刀華
黒金一輝、勝利!
「認めん!認めんぞ!!」
「邪魔よ!!」
カキーン!
ステラ、レーヴァテインで油ギッシュ爺・赤座を場外ホームラン(´・ω・`)
「ステラ、僕の家族になってほしい」
「はい!わたしを一輝のお嫁さんにしてください!」
※全世界中継中
七星剣舞祭・選抜メンバー一同
「勝つということは、背負うということです。
負けた者たちの願いを受け継いでゆくということです。
連れて行ってください。この旗と一緒に。
私たちを七星の頂へ!」
オマケ
アニメ『落第騎士の英雄譚』の評価・レビュー
最終話まで見て振り返った感想としては、面白かったと思います。
これほど、1話を見た感想と最終話まで見た感想で評価が異なってくるアニメも珍しいのではないでしょうか。
空戦学園都市アスタリスクと似ている?
まず、この作品はヒロインは赤髪(ピンク)の炎使い、主人公は落ちこぼれだが、隠れた才能を保有している、主人公の身を案じる妹…如何にもテンプレ量産ラノベを体現したような設定です。
さらに当初、同時期にスタートした『空戦学園都市アスタリスク』と展開がソックリな1話を披露し、「どっちがどっちかわからねぇ…」「ああ、これいつものテンプレだ」という印象を強烈に視聴者に植え付けたスタートとなりました。
その後、展開が進むにつれ両者は全然似ていない作品であることが分かってきます。
「面白い方のアスタリスク」と揶揄される所以ですね。
かろうじてテンプレを脱した点を評価
・主人公がハーレムを築かない
量産型のテンプレラノベアニメの特徴と言えば、ハーレムです。
よくあるパターンは、『女の子が困っている→主人公が助ける→それ以降主人公にベタ惚れ、これを繰り返しハーレム要員を増やす』これですね。
しかし、落第騎士の英雄譚はどうでしょう。
ステラというヨーロッパの小国の姫と恋人同士になりますが、主人公・黒金一輝にあからさまに惚れているのはこのステラと妹のシズクだけです。
凄腕の剣士クラウドに父を昏睡状態にされ、道場を奪われてしまった失意の綾辻絢瀬を一騎は救ってやりますが、その後この絢瀬は感謝こそすれベタ惚れで付きまとうという展開にはなりませんでした。(原作小説ではどうなっているか分かりませんが)
主人公の一輝も他の女の子になびくことはなく、あくまでステラ一筋です。
・作画が凄い
キャラデザも可愛いのですが、特筆すべきは戦闘シーンです。
雷切vsシズクに戦いは非常に迫力のあるものであり、今季で随一の映像表現だったのではないでしょうか。最終話の一騎vs雷切の戦闘も素晴らしかったです。
ただ、これに関しては、あくまでアニメ化作品のアニメスタッフの力量によるもであり、原作の評価に結び付くものではないでしょう。
欠点
この作品はテーマ上、七星剣舞祭に主人公は出場しなくてはならないので、代表選抜戦で一輝は負けることはありません。一輝が負けてしまうと物語は終わってしまいます。
故に、最後の雷切との戦いもどんなに満身創痍でも勝つことが分かっていました。
ジャンプ作品でいえば、ドラゴンボールの悟空は何度か天下一武道会で負けていますし、幽遊白書の幽助、ハンターハンターのゴンも何度か敵に負けています。
主人公の敗北が許されないラノベとはいえ、このあたりの緊張感の欠如は残念ですね。
総括
ラノベ原作アニメとしては、非常にクオリティが高く、ひゃんが出てくるアニメや『銃皇無尽のファフニール』、ネタアニメとして親しまれた「聖剣使いの禁呪詠唱<ワールドブレイク>」等の他のテンプレラノベアニメと比べると明らかに一線を画していると思います。
総合的な評価でいえば、SAOやお兄様、俺ガイル等のラノベ作品には届かないものの、量産テンプレ作品は脱したと言えるのではないでしょうか。
2期を期待したい作品ですね(*・ω・*)ノ