声優業界の闇をアニメ化したという感じで中々物議を醸しそうなアニメだ(; ・`д・´)
だけど、かなり面白い!!
まず冒頭から不穏な空気を出している。
物語はアイドル声優たちの舞台挨拶から始まるのだけど、一見和やかな雰囲気で進行しているように見えるが、お互いにギスギスしたドス黒いやり取りが…
「告知後の曲振り私やるから、
歌終わりの挨拶やってよね」(小声
「別にいいけれど、そういう話は打ち合わせで済ませておいて欲しいわ」
「発売日、覚えてる?特典関係はウェブ誘導」
「分かってる」
あまりお互いに仲良くなさそうw
「ありがとうございましたー!!」
「フッ…(ニヤリ)」
アニメ第1話を見た印象では、新人アイドル声優の主人公を軸にアニメ・ラノベ・声優業界の闇を描いたSHIROBAKOの声優版って感じです。
登場する声優達も結構リアリティがあって、ファンの前ではぶりっ子だけど裏では「何で私があんなのに出なきゃいけないの」と愚痴り新人の声優に毒吐いたり。キモオタ風のラノベ原作者の誘いをやんわり断って裏でディスっていたり。
一歩間違えると炎上しそうな際どい自虐ネタが満載。
作画も良くキャラデザは可愛い。
主人公はよく居るような良い子ちゃんタイプじゃなくて、しっかり腹黒いところもあり結構個性が強め。
口癖は「この業界はおかしい」
声優つまんないとか何で売れそうにないアニメ作っちゃうんだろうとか普通に言っちゃう所も良い。漫画は好きだが、ラノベには興味ない模様。
トレードマークの目玉焼きトレーナーがダサい。
ファンの前での商売の顔と舞台裏の素顔
舞台挨拶では二人共ファンに笑顔を振りまいているけど…
リクエストにお答えしてファンの前でアニメの主題歌を歌う二人
歌も上手、流石はプロって感じ
「お疲れ様です♪」
金髪の方はスタッフにも愛想良く、気遣いを欠かさない
若いながらも業界が長いだけあってプロ意識が高い。
一方で、黒髪の方は…
「何でこんなの出なきゃいけないんですか」
イライラをマネージャーにぶつける
「仕事だから仕方ないよ」と、なだめるマネージャーさん
彼女は本当はアイドル声優ではなく、舞台役者をやりたいらしい
その様子を見て呆れる金髪の方の声優
「また始まったよー、柴崎の役者病
そりゃあ、私も客寄せパンダになってる自覚あるけどさ」
「でも、そういうの押し殺してやるのがプロじゃん?」
正論ですわ(´・ω・`)
柴崎万葉と苑生百花の二人は両方ベテランの声優だけど、それぞれはっきりとした個性がある。
金髪の方の子(苑生百花)は、アイドル紛いの活動をしたり笑顔振りまくのも仕事の内だと考えていて、ファンイベント等もギャラが良いからと割り切って活動しているようだ。高校生の割にはしっかりした仕事意識を持っているプロ声優。
生意気だけど、根は良い子そう。
黒髪の方(柴崎万葉)は声優・演技以外の舞台あいさつ等は嫌々やっているらしく、何かとスタッフに不平不満を言っている。ファンの前以外では一切猫をかぶらない。
声優業はあくまでも、女優・舞台役者になるための踏み台と考えていそうなタイプ。
柴崎万葉の方が大分年上っぽいけど、いつもイライラしていて性格がキツい。悪い意味で意識高い系で仕事に対する考え方は子供っぽく見える。
1話の見所
個人的に第1話で一番面白かったシーンはここ
よく前を見ずに柴崎万葉の前を千歳が通り過ぎ、ぶつかりそうになる二人。
イラッ
万葉が避けたのでぶつかりはしなかったが、気づかずにそのまま行ってしまった千歳にご立腹の様子。収録後、千歳を呼び叱りつける。
「ちょっといい?
さっきの邪魔だったんだけど」
「ご、ごめんなさい
私、ちょっと鈍くて…」
平謝りして許してもらう千歳
「まぁ、いいけど…
今後は気をつけなさいね」
「はぁーい、気をつけまーす」
(チッ…)
先輩が去った後、舌打ちw
見えない所ではしっかり悪態をつくことを忘れない千歳。これもストレスを溜めない工夫かなw
その後、万葉に怒られていた一部始終を苑生百花に見られ、先輩目線でアドバイス&慰められる。
「新人はそうかもねー
私はママから教わってるからわかるけど」
「ああいうの言ってもらえるの今だけだしさ
現場入ったら教えてもらえないし」
「あはは…ご迷惑おかけします
勉強させていただきます」
生意気だが、先輩であり大物声優でもある百花に愛想よく謙虚に振る舞う千歳。案外世渡りは上手い様子。
「別にタメ口でいいよ
私の方が年下だし」
「あっ、そうなんだぁ…」
(へぇ…このクソガキ超生意気)
兄相手や心の中では毒吐きまくるけど、決して態度には出さないコミュ力高い千歳ちゃん。表情だけはいつも明るく笑顔。
あと、この後のキモオt…ラノベ原作者と声優二人のやり取りも面白い。
「あ…あの…さっきのキャラ良かったです…デュフゥ」
アイドル声優を前にデレデレな先生
ちょっと吃っててリアルに「ドゥフ、コポォ」みたいな声出しちゃう系。
(えッ…原作者!?これが?うわぁ…)
露骨に嫌な顔をする千歳w
アニメスタッフに二人と原作者の飲み会を勧められるが、この後も用事があるからと百花にやんわりと断られてしまう。
「すみません!後ろがあるので
またぜひ皆さんで!」
「じゃ、また連絡するよ!
IDとか聞いとく?先生」
その後、また別の機会にやりましょうということで
アプリ(ライン的な)連絡先の交換を勧めるられるが…
「あ、ごめんなさい」
「そのアプリ、私達やっていなくて」
これまた断られてしまう…
高校生にして処世術に長けている百花。
泣いていいよ(´;ω;`)
去っていく声優二人を寂しそうな顔で見送る原作者
カワイソス(´・ω・`)
その後、帰りに原作者の容姿や作品内容をディスったりと中々際どい会話まで。
「ラノベ作家が何勘違いしてるのかしら」
「イラストのお陰で売れただけなのに」
もちろん面白いラノベも沢山有るんだけど、これは正直一理あると思う(´・ω・`)
「それは言いすぎじゃ…」
「言い過ぎってことは、
あんたも本当はそう思ってるんでしょ」
「そんなこと無いから!」
「ただ、ちょっとキモいなぁ…
顔テカってるなぁ…って」(てへッ☆
「アンタ、それは流石に言い過ぎ…」
「顔のことは可哀想でしょ…流石に」
作品に対する批評はするけど、容姿の批判は良くないと考える百花ちゃんは案外分別のある大人。
生意気だけど。
あとこのシーンも好き。
自宅でビデオ見ながら端役の台詞を練習する千歳。台詞は「えー、そんなん」の一言のみ。
「こんな絵でキャラの動きがわかるわけないじゃん!」
「こんな一言、誰がやったって同じだよ」
確かにw
こんな感じで登場人物の女の子達は結構毒を吐きます。
まぁ、あくまでアニメだし強調している部分もあると思います。業界の闇と言っても、どこまで本当のことか分からないし。
最後に1話に出ていたメインキャラの紹介。
メイン登場人物が「クズな性格」「生意気」「意識高い系」と結構辛辣に紹介されているのが面白いw
主人公の烏丸千歳は公式プロフィールに普通に性格はクズって書かれてるけど、別にクズではないと思う。
やたら馴れ馴れしい千歳のマネージャー。
千歳から「悟浄くん」と呼ばれているが、幼馴染でも恋人でもなく実の兄貴。口癖が妹と同じ「この業界はおかしい」なのが面白い。
凄くチャラそうなプロデューサー
「よっこらセッ○ス」は正直笑ったw
作品のタイトル忘れてたりアニメ自体には興味なさそう。
今期これはかなり人気出そう。
普通におもしろいので、少しでも気になった方はチェックしておいた方が良いかも。
追記:
しっかし、公式もノリノリで色々ネタにしてるなぁ(; ・`д・´)…。
添削されまくるインタビュー記事